access_time2017年4月9日 更新
3大疾病が心配!住宅ローンには保険がついていた方が安心?

こんにちは、自称“不動産業界の申し子”、コンサルタントF山です。
少子高齢化が加速する昨今、3大疾病や7大疾病にかかった場合の保障として「保険付き住宅ローン」が話題になっています。住宅ローンとは長きにわたって付き合っていかなければならないので、ずっと支払い続けられるか不安ですよね。万が一の病気のリスクに備えておきたいと考えるのも普通でしょう。
でも、果たして本当に住宅ローンに「保険」は必要なのでしょうか。気になる「保険付き住宅ローン」について考えていきます。
保険付き住宅ローンは確かに魅力的だけど・・・。
中古マンションの購入を検討しているM川さん。利用する住宅ローンについても、詳しく調べています。長い人生、3大疾病をはじめとする病気のリスクも心配ごとの一つです。最近、3大疾病保障のついた住宅ローンがあることを知り、関心を持っています。ネックなのは、通常の住宅ローンに金利や保険料などが上乗せされること。正直なところ、かなり悩んでいます。
団信に、三大疾病、生活習慣病などの保障が追加されている!
団信とは「住宅ローン返済中の家を相続したなら知っておきたい「団信」のこと」でも解説したように、住宅ローンを借りている人が返済中に死亡したり、高度障害状態になったりした場合に保険金で住宅ローンの残債を相殺してもらえる制度です。
いわゆる「保険付き住宅ローン」は、団信に三大疾病や生活習慣病などの保障が追加されたものと考えてください。これらの保障が付くことで契約内容がどのように変わるのか、下表にまとめました。
保険付き住宅ローンのメリット、デメリットってどんなこと?
◎保険付き住宅ローンのメリット
・がんや三大疾病、生活習慣病など特定の病気にかかった時、住宅ローンが免除される。
・死亡や高度障害状態以外の病気でも保険金が支払われる。
◎保険付き住宅ローンのデメリット
・保険料は住宅ローンの金利に上乗せ。長期にわたり比較的高い保険料を払い続けることになる。
・途中解約は原則としてできない。
・交通事故で大ケガをした場合などは対象外。対象の病気でも支払い条件が厳しく、保障されない可能性もある。
・住宅ローンを完済すると保険も解約となり、更新はできない。
今、加入している生命保険や医療保険を見直そう
住宅ローンを借り入れて家を購入する時は、何かと物入りで思わぬ出費が続くもの。さらに保険付き住宅ローンを選択すると、予想以上に家計を圧迫する可能性もあります。本当に保険付きにする必要があるのかどうか、よく考えてみることが大切です。
まずは、現在加入している生命保険や医療保険の内容を点検してみましょう。M川さんのように三大疾病のリスクが気がかりでしたら生命保険に医療特約を付けたり、がんに備えたいのなら掛け捨てタイプのがん保険に加入したりなど、他にも方法はあるかもしれません。さまざまなサービスを比較検討しながら、ご自身に合った選択をすることをおすすめします。
次回も、コンサルタントF山がちょっと難しい不動産用語を分かりやすく解説します。どうぞお楽しみに!